グランクラス乗車レポート

グランクラス乗車記 【 お名前 】:蔵
【 乗車日 】:2013/2/14
【 乗車列車 】:E5系「はやぶさ」
【 乗車駅 】:東京
【 降車駅 】:新青森


2012年の冬、酸ヶ湯周辺の雪の回廊に感動して、今年も青森へ行ってきました。

往路は寝台車で行きたかったのですが、相方の都合で「今回はグランクラスで・・・」
と言われて、寝台列車「あけぼの」を渋々断念。(廃止になりませんように!!)
で、導入してから乗ってみたかった、はやぶさ「グランクラス」に初乗車。

車内はどうなっているかというと・・・
飛行機の中か?というような高級感と落ち着いた雰囲気。
(上の手荷物ボックスも、飛行機のエコノミーより上質な感じです!)

これまでのグリーン車とは全く違う雰囲気と機能、サービスがあり、この車両だけ全く別の世界と存在感を持っています。
また、10号車のグランクラスは通り抜けはできないようになっており、
座席前方は車掌室、後方が準備室となっています。

グランクラスのドアの先は、準備室と新聞コーナーがあるのみで、高級感のあるシックなデザインで、扉も目立たぬようになっています。
さらに次のドアの先へ行くとグランクラスとグリーン車専用の化粧室車両。
グランクラスと化粧室の間に準備室の車両があるため、人の出入りでうるさいという事が全くなく、完全に他の車両とは切り離されたように静かな空間を過ごせる造りになっていました。
化粧室もこれまでのグリーン車の化粧室とは違い、ライトやカーテン等で高級感を演出したデザインになっていて、トイレも通常のグリーン車両のものとは違い、設備が充実していました。

シートは2人掛けでも、頭を起こさない限り、隣の人の顔は見えないようになっています。さらに、高級感溢れるグランクラスのシートにはいろんな機能が兼ね備えてあり・・・
電動リクライニングで、背面、座面、フットレストの各部を調節できるようになっていて、これはかなりすごいです!
しかも、アテンダントさんを呼べるボタンまであります。

さらに、これ、すごく良いわぁ〜!と思ったのが、2つのテーブル。
座席の間にカクテルテーブルがあり、広げることが出来ます。
もう一つはサイドから引き出すダイニングテーブルで、出し入れが非常にスムーズで楽。
これも2段階の調節で、しかも、手前〜奥へ、スライド調節できるようになっています。

これだけ充実していますが、強いて言えば・・・
枕の厚みがあるせいか?リクライニングがそれ程でもないように感じてしまい、
あと10?、倒せるといいのになぁと感じました。

その他の機能・設備としては、読書灯やコンセント、スリッパ、ブランケット、
アイマスク等があり、ブランケット以外は持ち帰り可能です。
ただし、これらの備品にはグランクラスのロゴは入っていません。

初乗車だったので、これだけでもはしゃいでしまった私。 そんな私たちが落ち着いた頃を見計らって、アテンダントさんがおしぼりを持って来てくれ、飲み物等、お伺いに来てくれました。(対応も良かったですょ〜)

グランクラスで受けられるサービスとしては、
・ドリンク飲み放題(アルコール、ソフトドリンク等10種類以上)
・軽食サービス(和食、洋食から選べて、1乗車で1回の提供)
・お菓子(和菓子、せんべい) ※各1種類で各自それぞれ1個まで。

私たちが注文したのは、シードル、赤ワイン、珈琲。
シードルは初めて飲んだのですが、美味しくて(相方寝ている間に)お代わり1本。
他にも飲んでみたくなり(相方が寝ている隙に)さらに赤ワインを1本。
(赤ワインはイマイチ私の好みではなかったが)
調子に乗り過ぎて飲み過ぎた結果、朝から酔っ払い状態となる。

相方は運転がある為、残念ながら珈琲だけ。
でもこの珈琲、注文受けてから入れており、豆も良いものを使用しているらしくて、
香りも味もこれまでの新幹線で飲むのとは違い、とても美味しかったです。
(もちろん、一緒にもらったお煎餅も美味しかった〜!)売ってないのかな?

そして、はやぶさには朝早く乗り込んだので早々に軽食も頂きました。
東京編と東北編の2種類があり、東北方面では東北編のお弁当になります。

量はガッツリではなく、思ったよりかわいいサイズの軽めのお弁当でしたが、
3時間後に到着する青森でランチを取ることを考えると、量は丁度良かったです。
味は駅弁同様、あまり期待はしていなかったのですが、これが意外や意外。
どれも一品一品しっかりと作られているようで、味もよく、すべてが美味しかったです!

東京から新青森までは約3時間ほどですが、
興奮納まり、これからゆっくりシートの乗り心地を・・・
という気分になっていたところで、アテンダントさんが「グランクラスをお楽しみいただけましたか?」と挨拶に来ました。
・・・そうです、
いろいろ見て、写真に収め、お酒や軽食、お菓子を食べてはしゃいでいるうちに、
「まもなく、終点の新青森駅〜」になっていたのでした。。。 

しかし、乗り心地はグリーン車とも違い、まったく別の乗り物のようでした。
飛行機のビジネスやファーストクラスには手が届きませんが、奮発したら手の届くグランクラスに乗って、列車から楽しい旅をスタートさせることができて大満足でした!

そんなグランクラスですが、寝台列車「あけぼの」より若干、安いんですよね。
新青森への道のりには、ぜひまたグランクラスに乗車したいと感じました。
いゃ〜、本当に快適で気持ちよくて、楽しかった。

名残惜しみつつ・・・グランクラスを降りると・・・
終点の新青森駅には、はやぶさが2台並んでいました!!
やっぱり興奮するなぁー。 

行くぜ、東北。 こりゃ、たまらん らん♪ 



※ユーザーレポートは、一部を除き原文で掲載しております。
※乗車した地点の情報であり、現在と情報が異なる場合があります。