グランクラス乗車レポート

グランクラス乗車記 【 投稿 】:なべさん 様
【 乗車日 】:2011/5/22
【 乗車列車 】:はやぶさ
【 乗車駅 】:東京
【 降車駅 】:仙台


所用で気仙沼に行くためにえきねっとで東北新幹線の空席状況を調べているときに、ふと噂のグランクラスの空席状況はどうだろうと思いチェックしてみると、1席だけ空席があることを発見。即予約を入れてしまいました。

当日、東京駅に着いたときはちょうど列車が入線してくるところ。
どうみても鉄道マニアでない方々がたくさんカメラを向けている。
「はやぶさ」への注目度の高さが分かります。

折り返しのための車内清掃の後、乗車が開始されたのは発車4分前ぐらい。
東京駅のホームが少ないためだということはわかっていても、いつも慌しさを感じてしまうのが東北新幹線での旅立ち。これはグランクラスでも変わらない。やはり列車の入線から出発までのゆったりとした時間が旅情を掻き立てるものである。そこがちょっと残念。

東京駅を定刻どおり出発した後は「さすが新型車両」という快適な乗り心地。
それにグランクラスのゆったりとしたシートが心地よさを増してくれる。

すぐにグランクラスのサービスが始まったが、軽食は和食を選択。
地域色があふれる内容で味としては満足できる内容。
ただ、やはり軽食は軽食で、きちんと食べたい人は駅弁を買っておく必要があると思う。
飲み物もちゃんとしたグラスで飲めるので優雅な気持ちで旅を楽しめる。

シートはとても心地よく、ビールでまわった酔いもあいまって、すぐに眠ってしまった。
気がつくともう仙台。グランクラスを楽しむにはあまりに短すぎる時間であった。
列車のシートで眠るとよく体が痛くなるが、グランクラスの場合はそういうこともなかった。さすがである。

ただ、1点指摘するところがあるとすれば、ANAのプレミアムクラスと比較すると接客が甘いと感じる。18席程度であればプレミアムクラスは少なくとも2名のアテンダントで対応しているが、グランクラスは1名。それゆえに、グランクラスの場合、飲み物のおかわりは自己申告制といった状態。プレミアムクラスを気に入っている理由として極め細やかな対応をしてくれるところにある(例えばおかわりが必要かどうかを聞いてくれる)が、それと比べてしまうとまだまだ極め細やかな接客という点では程遠いと感じてしまいます。現段階で比較すると、函館まで延伸された際には新幹線のグランクラスではなく、ANAのプレミアムクラスを選んでしまうと思います。

高い料金を払う以上、求められるサービスはどうしてもハイクオリティーなものとなってしまうと思います。まだ始まったばかりですから改良の余地があるのは当然だと思います。特に東日本大震災による運休の影響で思うように経験を積み重ねられていない部分もあるかと思います。さらによいサービスを目指して取り組んでくれることが利用者の立場からすればとてもうれしいことかと思います。今後の改善に期待しています。


※ユーザーレポートは、一部を除き原文で掲載しております。
※乗車した地点の情報であり、現在と情報が異なる場合があります。